お達者倶楽部 最愛の女王陛下24歳、逝く

☆在りし日の女王陛下２４歳

5/25日、未明、我が最愛の女王陛下24歳が、虹の橋に旅立ちました。

老衰のため、毎週土曜日に点滴に通院していたのですが、
週２００グラムずつ、体重が落ちていくのをとめられませんでした。
5/15に1.8キロ、23日に体重が1.6キロになっていました。
昨年暮れに、鼻蓄膿症になってしまったのですが、持病もそのくらいでした。
何しろ高齢ですから、鼻蓄膿症の治療も、麻酔をかける切開治療などはせず、
より良い快適な楽しい嬉しい生と、より良い静かな安らげる死を迎えられることを
主治医とともに相談しての目標にしておりました。

5月になってから、触診により、多分、腸内に癌が二個、
約1センチの大きさのものが、発見されましたが、
がんは、悪さをすることなく、おとなしくとどまってくれておりました。

私の、最愛の、大切な愛しい、素晴らしい子です。
さすが女王陛下、病魔にかしずかず、天寿を全うなされました。

旅立ち前は、引っ越してからも、変わらない日課である
室内の巡回をヨチヨチと歩きこなし、
今までの習慣どおり、キッチンの蛇口からお水を飲み、
大好物のお刺身と、さきいかを召して、
お夕食のあじの干物もひとかけらくらいの少量、私と一緒に食べて、
猫缶もスープを少し食べて、よろけながらもちゃんとトイレにもいき。

その未明。
私は早起きで、いつもは4時半ごろ朦朧と目が醒めて、
5時ごろから活動するのだけど、
４時半ごろ、枕元で眠っていた陛下が
真冬ならお布団の中で腕枕なのだけど、
気温が高く、上掛け布団の横に来るというので、招きよせました。
きちんといつもどおりの場所で、陛下の寝息がいとおしい。
やがて五時になり、目覚ましを止め。
かたわらには、いつもどおり、
私のからだにピッタリ寄り添って眠る女王陛下。
私の腕と脇の隙間にぴったりとくっついてて。

「あかちゃん（親愛をこめて呼ぶ呼び方）、おはよう」＾＾

いつもどおりの柔らかい毛並みを手のひらにしながら
ちいさなおつむりを撫でると、三角のお耳に指が触れ。お耳が、冷たい。
いつもなら、おくびをくるりと返して私を見て、それからあくびをするのだけど。
いつもなら、それを見て末姫（アイコンの子）が枕元から飛んできて、
陛下と私の間に滑り込み、5分ほどゴロゴロ言いながら
三人で朝の幸せを楽しむのだけど、なぜかジッと控えてる末姫。
そして、むーちゃんたちも足元から動かない。

「え、あれ？陛下？」

声をかけても・・すでにそのお体は冷え、
いつもどおりに寄り添ったままのポージング。
最後の痙攣すらもなかったのでしょう、
私は気づかず、ぐっすり眠れていたから。
そして痙攣した痕跡もありません。
ゆったりと伸ばした手足と、安らかな、神々しさすら感じるほどの、
まるで生きているかのような、うっすらとお目とお口が開いている
ご機嫌の、気持ちよさそうな、ふぅぅっと長い、ため息のあとのお顔です。

女王陛下は、いつもどおりにお眠りになり、
そのまま目を覚まさずに虹の橋へ旅立ちました。

なんと美しい最期でしょう。

さすが女王陛下、大往生です。
たくさんたくさん、褒めてあげたいです。

この子は、ニ子玉のニャンニャンハウスからいただいた
最初の子が亡くなってからの2番目の子で、大切に大切にし、
私の人生とともに24年も一緒にいてくれました。

深く深く深く愛していたのです。

毎日、目が覚めると、そこに生きてくれているのが奇跡のようでした。
人間換算すると、130～140歳です。

この子の旅立ちが、こんなに安らかで、私はとても嬉しいです。

お父さんを呼んで、陛下の様子を見てもらうと、
お父さんも男泣きをこらえ、
「さすが、女王陛下、ちゃんといつもどおり、
　つなみにくっついて、ぐっすり眠ったまま逝ったのか。
　もうこんな素晴らしい子には会えないね・・」と。

女王陛下はプライドが高く、自分からでないと
絶対に抱っこを許さない子でしたが、
その前夜は、陛下にしてはずいぶん長いこと
お父さんのお膝にのっていたのです。

若い時は、甲高い美声だったのですよ。
よる年波で、声もあまり出なくなっていました。
それでも、しゃがれてしまったけど、
甘えた声でよくおしゃべりする子でした。

頭もよく、プライドも高いけれど、まれなほどに社交的で、
人間の子供にも大人にも、愛想が良い、
獣医さんにも、自分から近づいて挨拶し、絶対につめを立てない、
ニャオニャオと色々説明しているらしい様子だったりする、
可愛らしさもある、非常に家猫らしい性格でした。

ウチにいる子たちは全員、先に虹の橋に逝った子達も、
陛下にキッチリと、しつけられて大きくなったのです。

この数日は、今いる子全員が、
陛下に猫キスなどの挨拶や、丁寧な寄り添い歩きと
今まであまりしなかった添い寝
（陛下が寝てるところに行ってくっついて寝る）をしていたのと、
女王陛下が、非常によく、私とお父さんを見つめていたから、
もしや近いのかも、いやいや夏まではと、
揺れ動きながらも覚悟はしていたのですが、
やはり涙が止まりません。

そして、翌２６日、本日、お骨上げをいたしました。
歯も全部そろっており、体の骨も針金のように硬く、
とてもとても２４歳の老猫の骨とは思えないというお話でした。

こうして、昭和の子を見送るのは最後になりました。
（私を除く＾＾）

皆様の愛犬ちゃま、愛猫ちゃま、
どうぞ、我が愛しの女王陛下にあやかって大病なく、
健康なまま長生きなされて、良い思い出がたくさんになられますように。

願わくば、どうぞ、我が女王陛下の年齢をお超えになられますように。

タグ：神の猫、女王陛下

コメント 36

つなみちゃん。
涙が止まりません。　
大往生とはいえ　やはり悲しいのです。

by ミタマ (2010-05-26 22:18) 

ご家族が亡くなられて寂しくなりますよね。
ご冥福をお祈りします。
お線香代わりのナイスです。
by ガンバルおやじ (2010-05-27 05:34) 

悲しさの中にも微笑ましい光景が浮かんできます
泣いてばかりだと女王陛下に笑われちゃいますしね！！
でも・・・つらい(>_<)
自分の子供がそうなると思うと(T_T)
死は、誰もに訪れるものと、それまでは
楽しく頑張って生きようといつも心に決めてますが
やっぱり・・・
ご冥福をお祈りします
これからも、女王陛下を語り継ぐものとして
楽しく頑張って生きましょう☆
語り継ぐものが居る限り、女王陛下は
身近に生きてると思いますから・・・
by 父ちゃん (2010-05-27 06:07) 

感動しました。
女王陛下の大往生に感動して涙がとまりません。
まるで奇跡のような話に圧倒され、
つなみさんの素晴らしい文章に胸を熱くしました。
この奇跡のような大往生は、
つなみさんのような飼い主のお方でなければ
成立しなかったことでしょう。
悲しい話なのに、大きな感動が残りました。
つなみさんありがとう、女陛下ありがとう・・・。
by 未来 (2010-05-27 08:49) 

悲しいけれど 大往生おめでとう 普通の飼い猫ちゃんの2倍も生きた 女王陛下 流石 立派な最期
陛下らしく 寄り添って永眠 生前から控え目で気品があった 凛とした子だったﾅｰ
つなみちゃん 昨年から お別れが続いて 辛いﾅｰ
でも 陛下は つなみちゃん 大好きだったから こんなに 長生きした 思うよ はんがんはんく(漢字がでない) と いう 成仏の姿だﾅｰ 猫ちゃんに それができる 人間でいるのが 恥ずかしくなるわ 俺
だからね つなみちゃん 喉を 通らない わかるけど 食べましょう。
月曜日の夕方から食べてないﾅｰ 陛下のために 食べましょう。
なんとか 食べましょう。 お菓子でもいいからﾅｰ。ちゃーんと食べたら 陛下 安心 大丈夫
頑張らなくていい 少しずつ 立ち直ろう まず 食べましょう。ね。
by だいきん (2010-05-27 09:42) 

女王陛下大往生されたんですね、ご冥福を祈ります。
でも長命で安らかに逝かれた女王陛下に nice 。
by enosan (2010-05-27 10:43) 

素晴らしい最後です。
さすが女王陛下です。
つなみさんとご家族と、女王陛下の間に深い愛情と信頼があってこその奇跡ですよね。
少しでもあやかれるように私も毎日精進したいと思います。
ご心痛いかばかりかとお察しいたしますが、お身体にお気をつけてお過ごしくださいね。
女王陛下のご冥福をお祈りいたします！
by ayafk (2010-05-27 10:46) 

つなみにゃん…( ｐ_ｑ)エ-ン
毅然と神々しい女王陛下だったね。それでいて 深く優しくって…。
出逢えたことに感謝 愛情を交わせたことがシアワセ。元気だすんだぞ！ご飯たべろよ！笑うんだぞ！HUG♪
by 七色音 (2010-05-27 12:11) 

こんな素晴らしい最後を迎えられたのもひとえにつなみさんご一家が醸し出すオーラの賜物ですよね。

ご心痛はかりかねますが、どうかお体に気をつけてまたいつものつなみさんに戻ってきて下さいね。

女王陛下のご冥福をお祈りいたします
by Virgo (2010-05-27 12:18) 

こんなコメントは不適切なのかもしれないけど・・・
素晴らしい。
かくありたいものだと思いました。
by rosemary (2010-05-27 12:29) 

女王陛下よ安らかにおやすみください　！
by よしあき・ギャラリー (2010-05-27 14:56) 

途中から・・　ダメ・・　泣けた
うちの子もよく歌います、しゃべります、ときどき頭突きも
くれます。
そのまま家のどこか・・隅っこあたりで・・家の中を見守ってるんでないかな。。
by hoppe (2010-05-27 19:21) 

ご冥福をお祈りいたします！
by miopapa (2010-05-27 19:57) 

ご冥福をお祈りいたします。
天寿を全うしたのでしょうね。
by ナビパ (2010-05-27 21:18) 

涙が止まりません。。。
心よりご冥福をお祈りいたします。
つなみさん家族から深い愛情をもらい、それに応えた形ですね。女王陛下ちゃんも幸せに包まれながら虹の橋を渡ったことでしょう。
by プランツマーケット (2010-05-27 23:18) 

つなみさんにとって悲しくておつらいお別れですが
素晴らしい大往生ありがとうと
女王陛下ちゃんにお礼を言いたいです。
つなみさんの深い愛情があったからこそ
女王陛下ちゃんが答えたのですね。

ご冥福をお祈りいたします。
by ram (2010-05-28 11:44) 

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女王陛下さま、幸せな猫生でしたね。お疲れさまでした。
24年、とっても長い年月です。
そんな長い月日を共に過ごされたのですから
つなみさんの悲しみも海よりも深いでしょう。
ゆっくり元気になって下さい。
ワタシもそよっぺと長く長く一緒に暮らしたいと思います。
by chinoji (2010-05-28 20:23) 

心中、お察し致します。
悲しく、寂しく、切ないですね。
女王陛下さまにとっては、苦しまずに逝けたこと、何よりでした。
天国でつなみさんとお父様を見守っていると思います。
by ちろろ (2010-05-28 22:39) 

お久しぶりです。こんな悲しいことになっていたなんて。
涙が止まりません。
つなみたん、悲しいと思うけど、ちゃんと
ご飯は食べてね。体調に気をつけてね。
by 猫パンチ (2010-05-28 23:33) 

これからの息子さんや娘さんの成長を
楽しみに生きていきます(^○^)
って・・・自分も成長しろって^_^;
まぁ^_^;
ちょいちょい頑張ります（笑）
by 父ちゃん (2010-05-29 07:09) 

女王陛下の御逝去に慎んで哀悼の意を表します。
おネコ界の長寿でも愛する者の生命の終わりを看取るのは辛いものです。・・・なのに、いつも入ってくるブログ荒らし、むかつきます。
by me-co (2010-05-29 12:57) 

女王陛下、お疲れさまでした。
なんと素晴らしい生き様、去り方でしょう。
本当に言葉になりません。
だけれども、やっぱり悲しくて辛いですよね。
どうかどうか、急には無理だけど、
ゆっくりとしか無理だけど、それでも悲しみが癒えますよう。
女王陛下、これからもつなみさん達を見守って下さいね。
心よりご冥福をお祈りします。
by ねこじゃらん (2010-05-29 16:01) 

そうだったのですか。。。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
大往生の女王陛下、苦しまずに逝かれたとのこと、
少し安堵しますね。
24年も一緒に暮らしていたのですね。
その思い出に浸りましょう。。。
いいじゃないですか、すぐ日常に戻らなくったって。
少しずつでも、お食事摂られますよう。。。
by クローヴ (2010-05-29 18:26) 

遅くなり申し訳ありません。
残念です。
心よりご冥福をお祈りいたします。

by lamer (2010-05-30 21:12) 

心より、ご冥福をお祈りいたします。

by u_yasu (2010-05-31 00:58) 

次の王国へと旅立った女王陛下に、
ただただ敬意を込めてありがとうとお伝え下さい。

２４年間もつなみちゃんと一緒におられた女王様。
素晴らしい猫生だったと思います。

でも涙は尽きません・・・
by sundayblue (2010-05-31 14:37) 

☆ご訪問とnice、コメントを下さった皆様へ☆

本当はお一人ずつにお礼を申し上げたいのですが
とても辛くて、ここに書き記すことが出来ません。
どうぞお許しくださいますよう・・。

弔問のnice、温かいコメントを何度も何度も
繰り返して読んで、力とさせていただいております。
陛下との日々の24年は長すぎて、
愛していたのはもちろんですが、もっともっと
純粋に愛してもらえていたのは
私のほうなのだと思うたび、なんとも切ないのです。

皆様、本当にありがとうございます。
私の心を守ってくださって。

心より感謝申し上げます。
by つなみ (2010-06-01 16:00) 

遅くなって、済みませんでした　<(_ _)>
ご冥福をお祈りいたします。
by abika (2010-06-02 10:17) 

つなみさん、お辛いでしょうね。
涙が出てきてしまいました。。。
女王様、最期はつなみさんにピッタリ寄り添って、そして前夜お父様のお膝にも長居して・・・「ありがとう」って言ってお別れしたんですね。
動物ってそういうのありますね。
昔飼っていたわん子も、朝方、家族が皆帰ってきたのを確認して目を閉じて逝きました。
女王様２４年間お疲れ様でした。たくさんの幸せをありがとうですよね。ご冥福お祈りしたいです。
by aura-aura (2010-06-02 22:42) 

遅ればせながら女王陛下のご冥福をお祈りします。なんと言って良いやら。

#と、書いたこの記事のコメント勘違いして消してしまったので投稿し直してます……。
by 成瀬 (2010-06-06 06:54) 

そうですか・・・。
きっと今でも黄泉の国からご家族のことを見守ってくれていることでしょうね。
ご冥福お祈りいたします。
by NOBU (2010-06-06 20:07) 

とってもつらかったですね。。。
何も知りませんでした。。。

たくさんのしあわせ、よろこび、つらさ、かなしさ、感謝のきもち。。。

いっぺんに、そしてたくさんに押し寄せてきますね。。。

ずっとずっと、つなみさんのそばに寄り添っていてくれてるとおもいます。。。

いつまでも、つなみさんの心の中で生き続けていきますように。。。

女王陛下のご冥福をお祈りします。
by じゅじ (2010-06-28 20:41) 

☆みなさま、ありがとうございます。
　　辛くて、このままコメントのご返礼をしないでいる
　　ご無礼をお許しください。
　　女王陛下がなくなって1ヶ月たちました。
　　49日を迎える頃にはもう少し、
　　元気になっていると思いマス。
by つなみ (2010-06-29 11:03) 

もうすぐ２０年になるうちのトム君の介護でなやんでいてこちらを拝見させていただきました。
こうやってコメントをさせていただきながら涙が止まりません。今も隣で天使のように寝ていますが、いつ息が止まるか心配で何度も寝息を確認します。トムも頑張ってくれているので私もできるかぎりしてあげたいとずっと一緒に居ます。悲しいときも嬉しい時もずっと一緒に居てくれて癒してくれた家族の一人が苦しいのに一生懸命生きようとしてくれている姿を見ると本当に切ないです。なつみさんのお言葉で私ももっと頑張らないとと思いました。ありがとうございます。頑張ります。
女王陛下のご冥福を心よりお祈りします

by tomママ (2010-11-14 02:29) 

tomママさんへ
トム君は、20歳なのですネ。まずは心から感謝を。そして敬愛の念を送ります。トム君を介護してくださってて、本当にありがとうございます。
20歳という驚異的な年齢のお子を介護することは、とても大変なことなのに、このように大切になされておられて、トム君はとても強運でお幸せですネ。トム君はお食事などはいかがですか？私は、弐の姫（享年22歳）のときは、裏ごししてシリンジで食べてもらったりしていました。陛下は、歯がしっかりしていたので、割と固形のものもお口に入ったのですが、だんだん量が減っていきました。やはり、お口から入るものが多いほうが、体重などには良い影響があるように思います。
どうしても脱水しがちなので、なるべく水分も差し上げてくださいね。ウチの子は、冷たいお水もぬるま湯も大好きだったので、シリンジで上げていました。女王陛下は最後まで自分で飲んでいたのですよ。その子によって違いますネ・・＾＾
命を永らえられるならということで、さめの軟骨の錠剤を、粉状にスプーンの背でつぶして食べさせていました。ほかのサプリも考えていたのですが、3匹のお達者倶楽部の子達が長生きできたのは、ほかにも定期的にビオフェルミンをこれも、スプーンの背でつぶして食べさせていたり、ヤクルトをティースプーン１杯ほどなめさせていたこともあると思います。猫ちゃんですから、ほんの少量でいいのですもの。
猫ちゃんにとって、お母さんのそばが一番安心で幸せなのです。精一杯のご介護をなされているご様子。良く頑張られていらっしゃる。どうぞ頑張りすぎず、心穏やかにご一緒の時間が長くなるようにと、心からエールをお送りいたします。
どうぞお大事になされませ。トム君も、tomママさんも。
みんな良い子。愛しい可愛い良い子。
陛下へのお言葉、ありがとうございます＾＾
by つなみ (2010-11-14 14:09)